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THE CIRCLE in OAB

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THE CIRCLE in OAB

竣工 : 2024年4

所在地 : 大分県大分市
主要用途 : コミュニティスペース

担当 : 田中悠希榎本亮祐 / YRAD

植栽計画 : Original Botanica

サイン / グラフィック : 田中悠希 / YRAD
施工 : 株式会社 Cスリー

クライアント : 大分朝日放送株式会社

延床面積 : 154.4㎡

写真撮影 : 矢野紀行 (矢野紀行写真事務所)

Date : April 2024

Location : Oita, Oita, JPN
Category : Community space

Architects : Yuuki Tanaka, Ryosuke Enomoto / YRAD

Garden design : Original Botanica

Sign / Graphic : Yuuki Tanaka / YRAD

Construction : C THREE.Inc

Client : OAB (Oita Asahi Broadcasting Co.,Ltd.)
Total floor area : 154.4㎡

Photographer : @Toshiyuki Yano

地元大分県のテレビ局である大分朝日放送(OAB)開局30周年を記念した事業の一環として、このプロジェクトは始動しました。

局内には、本社屋の使われなくなった場所をリスペースするプロジェクトチームがあり、彼らと共に取り組んだプロジェクトです。

 

改修するフロアは30年の間に、社員食堂、報道スタジオと用途を変えながら改修の手が入り、その後は決まった用途もなく使い方を持て余していました。

 

何度か本社へ足を運ぶ中で、局内で働く社員からは、多様な働き方に対応できる場所が不足している様子が伺えました。

ヒアリングをしていくと、若い世代に地元企業で働いてもらうには、企業としての魅力はもちろんのこと、働いてみたい場所そのものがオフィス内にあることも重要だということがわかり、そんな魅力を伝えられる場所づくりが求められました。

 

"イノベーション" という言葉が日常的に使われるようになったビジネスシーンにおいて、そういった取り組みをしている企業に魅力を感じる若者が増えているのは、都会も地方も変わりません。

そこで従来の働き方の枠組みを取り払えるようなコミュニティスペースを提案することにしました。

 

特徴的な円形平面や、その円形に沿った下り壁、不自由な床段差、それら既存の要素をそのまま活かし、居場所を作るきっかけとし空間を作り上げていきました。

 

薄暗かったエレベーターホールは、このスペースへの導入部分として設え直し、植栽と角材ベンチが来客を迎えます。

これらの要素が内外をつなぎ、人々を誘導する仕掛けとしました。

 

別府湾やそれに面して屹立する高崎山、対岸の国東半島まで一望できる絶景が目の前に広がっているにも関わらず、以前はロールスクリーンで閉ざされ、外を眺めることも少なかった窓辺スペースには、その形状に沿わせた円弧状のカウンターを設けました。

 

窓からの景色を眺めながら作業をしたり、靴を脱いでリラックスしながら休憩したり、モールテックス仕上げの曲面カウンターではコーヒーを片手に部署の垣根を越えて雑談をしながらアイデアを出し合う。

奥のミーティングエリアは目的に合わせて建具でスペースを拡張できるようにしています。

 

点と点をつないでいくように居場所をつくり、

コミュニティが生まれ、そこから新たなアイデアが生まれる。

テレビの枠にとらわれない新しい価値を生み出そうとする企業が、

社員の為につくった居場所です。

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